【書評】[新訳] バブルの歴史 -最後に来た者は悪魔の餌食(著者:エドワード・チャンセラー)

  • 2018年8月14日
  • 2021年6月16日
  • 書評

私が最近読んだ本の紹介です。投資関連書籍に強いパンローリング社が出版している「バブルの歴史」です。

当書籍は、これまで世界で起こった「バブル」を記録した書籍となっています。17世紀に始まったオランダのチューリップ・バブルからはじまり、その後、株式会社の発端となった大航海時代の東インド会社をはじめ、バブルが起きる経緯からその後のどうなったのかを面白く記載されています。

バブルが起きる要因としては、過去も現代も同じで、人間はちょっとした儲け話には弱く心理的に愚かであることにあると指摘しています。人々が儲け話に群がり、価格が過大評価されれば、その後は急落状態し実経済にも悪影響を及ぼすのは、1980年台の日本のバブルや2008年のリーマンショックだけではなく、過去世界的にも同様のことが繰り返されてきています。

17世紀から21世紀にかけて代わったこととしてはテクノロジーが大きく発達したことで、金融取引も昔は人の手で取引が行われていたのを、現代ではコンピューターで瞬時に行うことが可能になり、世界中にネットワークで接続されていることから、国境を意識することなく投資が可能になっています。

ただ、テクノロジーが発達しても、人間の心理は全く変わらず、バブルを引き起こすための伝達手段が過去は対面で行われていたのに対し、今ではネットワークに取って代わっただけであると指摘しています。

また、日本で起こった1980年台のバブルについても記載されており、ここで起こった様々なスキャンダルについても細かく記載されています。日本もようやく長い不景気から抜け出し再出発地点となっている今、政府と企業がようやく経済成長に向けて本腰を入れ始めています。

投資家としても短期的な値上がり益から長期的な視点に立って投資が重要となっている今、過去のバブルの失敗が理解できる他、長期的な投資で資産を形成するために、どの様な行動を取るべきかが理解できる一冊となっています。

 

[新訳] バブルの歴史 -最後に来た者は悪魔の餌食
(著者:エドワード・チャンセラー)
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