【書評】リーマン・ショック 元財務官の回想録

2018年9月15日は100年に一度の大不況と呼ばれる「リーマン・ショック」が発生して10年となりました。今回、リーマン・ショックを振り返るため、元財務官として努めていた篠原尚之氏の「リーマン・ショック 元財務官の回想録」を読んでみました。

リーマンショックから10年

2018年9月15日で100年に一度の大不況と呼ばれたリーマンショックが起きて10年を迎えることとなりました。

低所得者向けに住宅ローンを高金利で貸し出しており、その債権を証券化することで、複数の金融機関や投資家がリスクを分散していたことが今回の危機の発端となっています。住宅ローンの上昇が止まり、金利が上昇したことをきっかけに返済不能になる人が続出したことで金融市場が混乱し、米投資銀行であるリーマン・ブラザーズが総負債額は6300億ドルで米国市場最大の負債額を抱えての倒産となりました。

リーマン・ショックから10年を振り返っての所感については以下の記事で解説していますので合わせてご覧いただければ幸いです。

本日2018年9月15日で世界的な金融危機であったリーマンショックから10年を迎えることになります。これまで投資をしてきた方だけではなく、これに...

元財務官としてリーマン・ショック時の執務経験を記録

本書は元財務官として努めていた篠原尚之氏の執務体験に基づいて書かれた本で、同氏がリーマン・ショックが起きてから、日本のみならず世界の金融の最前線で働いた当時の記録とG7とG20の対応が詳しく記載されています。

リーマン・ショック旧の金融危機が発生すると世界経済は混乱することになりますが、それを最小限にするために、同氏のみならず世界的にどういった対策が取られてきたかについて学習できます。

リーマン・ショック発生後の為替など市場動向の振り返り

同氏の執務経験や世界の金融政策についての動向の他、当時の為替の推移など市場動向についても時折解説が記載されており、当時の市場動向を振り返ることができます。

私も含め株式投資を行っている方にとっては、今後も発生するであろう金融危機などに対する対応が求められることになります。そのため、リーマン・ショック時の為替や株式市場の動向を振り返ることで今後の投資戦略の参考となりました。

金融関連の方の他、投資家にとって当時を振り返ることができる貴重な資料

本書は金融関連でお勤めの方や、投資家にとっても当時の金融危機を振り返ることができる貴重な資料となっています。

私はリーマン・ショック後に投資を始めた人間ではあり、幸いなことに大きな大不況といった事態は経験していませんが、景気は常に上下を繰り返されていることから、景気悪化の予兆や景気悪化時の状況をすばやく判断した上で投資戦略を考えていっく上では大変参考となる書籍です。

リーマン・ショック 元財務官の回想録
毎日新聞出版社
¥2,160

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