パナソニック「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」に参加しました

  • 2018年11月25日
  • 2021年6月16日
  • 雑記

パナソニックは創業100周年を記念して、「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」を2018年10月30日から11月3日の5日間に渡りを東京国際フォーラムで開催しました。

今回、「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」の招待状を頂き、見学をしてきましたのでその時の様子を報告いたします。

パナソニックは「暮らしアップデート業」になる

当日は同社代表取締役社長の津賀一宏氏による基調講演が行われました。同社は家電製品から住宅、自動車部品、ファクトリーオートメーション(FA)製品など幅広く展開してきています。ただ、パナソニックは事業を多角化する一方、何の会社かわかりづらいといった課題が生じていました。

津賀社長は、自社が何の会社なのかを自問自答し続けたとしており、ようやく出た答えが「暮らしアップデート業」であると述べています。要するに、家電製品だけではなく様々な製品を提供していますが、あえて未完成品を世の中に提供し、今後変化し続ける顧客にニーズに合わせてアップデート行っていくことも名言しています。

私はパナソニックの株主でもあり顧客でもありますが、同社は過去には経営危機も訪れ会社の存続も危ぶまれる事態にもなりましたが、2018年時点で経営も回復し、現時点で取り組んでいる将来への技術開発が世の中をより良くしていくと同時に、利益にしっかりと貢献できるよう取り組んでほしいと考えています。

パナソニックの取り組みを紹介

CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018では、基調講演の他、同社が現在取り組んでいる内容を紹介していましたので合わせて見学してきました。写真にて一部を紹介します。

住宅IoTシステム「Home X」

未来の住空間環境プロジェクト「HomeX」の展示です。これからは人間の行動や考えていること、感じていることを察知してIoTを活用して快適な居住空間を実現する「スマートホーム」が話題となる中、パナソニックでは、これまで培ってきた家電の技術と住宅開発の技術を融合して、近未来の住空間の提案を行っていました。

Home Xはこのモニターを活用して、住宅内の人間の行動や指示内容の収集したデータを、同社のクラウドシステムで分析し学習することで、人間の行動内容を先回りして各家電と連携して各サービスを提供を行います。

Home Xを活用して家族3人の家庭をモデルケースとして、夕食(ハンバーグ)を作るデモが行われていました。ハンバーグを作る際にHome Xがハンバーグのレシピを自動で提示してくれる他、冷蔵庫でハンバーグの生地を保管する際も、自動で適切な温度を調整して保管できるとしています。

また、父親の帰りが遅くなるとの連絡が合った場合も、それをHome X側と連携しておくことで、帰宅時間に合わせてオーブン側での調理時間を調整できること、家族の好みに合わせて焼き加減を調整すると言ったことも披露されていました。

実際に夕食を食べる場面においては、調理時と夕食を囲っている際の照明色を自動で調整し、場面毎に最適化した雰囲気を演出しています。また、ハンバーグにまつわるノウハウなども合わせて情報提供することで家族の会話を充実させることができそうです。

自動運転システム

自動車は自分で運転するものから、コンピューター技術を活用して自動で運転する時代へと変わってきています。特に我が国では高齢者人口の増加や過疎化などの進展で公共交通機関が利用できない地域も増えている中、交通弱者向けの課題解決手段として自動運転システムが注目されています。同社でもこれまで培ってきた電気の技術を活用して自動運転システムの開発に注力しています。

4人乗りが可能な車で、自動運転システムのため運転席がありません。列車と同様に左右両端を先頭にして走らせることが可能です。

パワートレインです。電気で駆動するためエンジンはなく、従来の自動車と比べて少ない部品でかつ軽量でシンプルな設計となっています。

社内の様子です。それぞれの運搬用途に応じて車内の様子を変更することができます。例えば、スクールバス用途で活用する場合は、簡単な英会話教室を開けるなど、移動空間においても快適かつ生産性を向上できそうです。

工場、物流向けシステム

パナソニックは、家電だけではなく工場内のライン向けのシステムや物流向けシステムも数多く提供しています。近年では人手不足で労働者の確保が難しくなる中で、如何にして生産性を向上させるかが課題となっています。同社はその取組としてファクトリーオートメーション(FA)領域も注力しています。

食品工場向けの自動生産ラインシステムの展示です。

物流施設向けの自動搬送システムです。

荷物運搬システム

荷物運搬システムの展示です。人間が行きたい場所をあらかじめ把握して重たい荷物を人間に変わって運搬してくれます。高齢化や障害の有無を問わず誰でも快適な生活ができる環境が求められる中で荷物の運搬システムの需要は高まってくるものと考えられます。

人間の歩行に合わせて自動でついてきてくれます。目的地に到着すると自動で蓋を開けてくれますので短距離での運搬ニーズに最適です。

空港内の荷物運搬システムです。空港など移動距離が長い場合、スマートフォンで呼び出して、スーツケースを右の白いケースに収納して、目的地をセットすると後は座って自動で運搬が可能です。

小売店向けシステム

Amazon GoといったIoTを活用した無人コンビニなどが話題となりましたが、パナソニックもIoTを活用した小売店向けのシステムを提供しています。また、既にローソンと提携して無人店舗の実験を実施しています。

顧客の購買データはもちろん、IoTを活用することで行動分析などが可能となり、今後の購買予測などを行い、先回りして顧客のニーズに見合ったサービスの提供が可能で、これまでの小売店において見逃されていた購買チャンスなどを詳細に分析が可能となり収益機会の向上を提案しています。

店内に接地したセンサーなどを活用して、情報を収集してグラフなどで客観的にデータを分析可能となっています。

社会貢献活動の紹介

パナソニックでは事業だけではなく、社会貢献活動として企業市民活動の紹介も合わせて行っていました。

近年では発展途上国などにおける貧困問題のほか、地球環境問題、自然気候の急激な変動など地球を取り巻く環境がますます厳しいものとなっています。企業においてもCSR方針を策定するなど、事業活動において収益を求めるだけではなく、持続可能な社会にしていくための取り組みがもとめられています。

国連では持続可能な開発目標として「サスティナブルデベロップメントゴールズ(SDGs)」の17の目標を定めており、パナソニックもどの目標に合わせた企業市民活動の取り組みを行っています。

投資においても、「ESG投資」がキーワードとして取り上げられる機会が増えています。企業が事業活動における収益を求め得るだけではなく、地球環境や人権問題などの取り組みを行うことで、根本的な部分を改善することで経済活動が持続して可能となる取り組みを行ってる企業に投資することも社会貢献活動の一つとして注目されています。

パナソニックグループが取り組んでいる企業市民活動の紹介。