相場格言「遠くのものは避けよ」の考え方

株式投資を始めるにあたり、投資対象の銘柄を選ぶ必要があります。私自身も投資家として様々な企業を調べるなどして投資先を常に探していますが、一番に心がけていることとしては今回紹介する「遠くのものは避けよ」の格言を遵守しています。

投資先は身近のところにヒントがある

投資先の銘柄を選ぶ場合、単純に株価が上昇している、業績が良いという理由で選ぶ場合は多いものです。もちろん、それは間違った選び方ではないのですが、本当に良い投資先を選ぶためには自分自身の中に答えがある場合が多いものです。

例えば、普段使用している商品やサービスを提供している企業などを見てみると、意外にも利益が得られる場合が多いです。商品やサービスを使っていると、良さや特徴など、証券アナリスト以上に知っていることもあり、市場がそれを織り込む前にご自身が先取りできる可能性もあります。

また、ご自身が普段使用していることは他の顧客からも支持されている可能性も高く、結果としてその企業が良い業績を更新し続けていることに繋がることもあります。

私は、過去会社員としてソフトウェア関連会社や自動車関連会社で勤務していましたが、その仕事の経験を元に投資先を選定しています。自分の業界であれば内部事情も知っているメリットもあります。

投資先を選ぶには実際に商品やサービスを使ってみる

投資先を選ぶに当たり、ご自身が普段利用している商品やサービスから選ぶというのも重要ですが、それからさらに投資先の裾野を広げることも重要です。

例えば、普段使用している商品やサービスを提供するにあたり、その企業がどこの企業と取引しているのかも調べることもできます。取引先の企業においても、他に素晴らしい商品やサービスを提供している場合もあります。

投資先を見つけるには、ルーツをたどるなどして気になった企業があれば、実際にその製品やサービスを利用してみることも重要です。そこから新たな発見がある場合もあります。また、個人向けにサービスを展開していない企業でも、展示会などでその企業が出展していることもありますので、実際に見学に行って投資候補先の企業の理解を深めることも重要です。

日本国内は製造業が多いですが、工場見学などを行っている場合もありますので、そちらに出向いて見学することも面白いでしょう。

遠くのものを買って失敗する人

遠くのもは避けよという相場格言ですが、個人投資家は実際にこれを遵守していれば、機関投資家以上の運用成績も挙げられる確率は高まると言えます。逆に、機関投資家は常に顧客から高い運用成績を求められており、つい目先の株価や業績といった情報をヒントに売買を行っており、銘柄選びに多くの時間を費やせない現状があります。

近年、サブリース形式で賃貸アパート事業を展開していた企業は、これまで外国人投資家に株主還元などで人気でありましたが、昨年より建築基準法違反の疑いで、約1000棟以上の物件において改修が必要になり入居者の転居が求められたニュースがありました。改修費用の他、転居費用負担、地主への改修期間における家賃保証で2019年3月期の連結決算は400億円以上の赤字を見込んでおり、株価もストップ安水準まで下落しました。

私も過去会社員時代に、短期間ではあるものの該当企業の物件に住んでいたことがありますが、隣部屋の音が大きく聞こえるなど品質的に疑問を感じていた記憶があり、将来的に建物の大きな不具合等の事故につながるのではないかと予想しておりました。(インターネット上にも同様の声は多く上がっていましたが)

今回の報道で「やっと来たか」という感じですが、もし、外国人投資家が実際に使っていたのであれば、絶対に対象企業への投資判断はしなかったのではないかと私自身考えています。投資先を選ぶ場合、目先の株価や業績だけではなく、製品やサービスを利用してその企業の本質をしっかりと理解することの重要性を改めて感じさせられました。

お問い合わせ

当方では、金融機関様、金融メディアを運営者様向けにこれまでの投資経験やノウハウ、経済関連に関するコラムの執筆の協力、メディアへのインタービュー協力も行っております。執筆やインタービューのご要望につきましては、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

お問い合わせはこちら

 

関連記事

リーマンショックから10年を振り返って

業務用PCをPanasonic Let's note SV7に入れ替えました!

2019年新年のご挨拶

2018年末の御礼と今年1年間を振り返って

【書評】[新訳] バブルの歴史 -最後に来た者は悪魔の餌食(著者:エドワード・チ...

【書評】市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学