【書評】市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学

株式投資で儲けるための一番重要な秘訣としては、「安いときに買って高いときに買う」です。そのためには、適切なタイミングで買いエントリーを行う必要がありますが、なかなか、そのタイミングを適切に判断するのは難しいのが現状です。

今回紹介する「市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学」は、「投資で一番大切な20の教え」の著者であるハワード・マークス氏によって、後続編という位置づけで、投資における適切なタイミングを見極めるポイントを解説した本です。

私が読んだ本の紹介です。日本経済新聞出版社の「投資で一番大切な20の教え(著者:ハワード・マークス)」です。 株式投資をしている方に、おす...

物事は何事もサイクルが存在する

ご存知の通り、株式相場は常に上下を繰り返していますが、これは株式相場に限らず、景気のサイクルであったり、企業利益のサイクル、不動産のサイクルなど、物事のあらゆることにサイクルが存在しています。

もちろん、人間一人一人にも何かしらサイクルがあるのと同様ですが、状況が良いとこもあれば、悪いときもあります。

ただし、人間はサイクルが好調であるときはそれが永久に続くと思い込んでしまう性質があると指摘しています。もちろん、その逆も同様ですが、これらは人間の活動によって心理的な側面が表面化しているもので、人間の強欲さと弱さの現れであると考えられます。

市場サイクルを適切に見極めるためのポイント

本書では市場のサイクルが今何処に位置しているのか、今後将来的にどのようになっていくのかを判断することの重要性について書かれていますが、では一体どのようにすれば市場を適切に見極めることができるのか?といった部分が最大の要点となります。

それらを正確に見極めるというのは難しいですが、本書ではその見極めるためのポイントとして概ね投資家の心理状況や周囲で飛び交う情報の中から判断できるとしており、その事例を一つ一つピックアップして紹介されています。

サイクルを理解するためには難しいことを調べる必要はなく、客観的に投資家の心理状況がどの状態にあるのかを問いただせばその答えはわかるのではないかと思います。

昨今の株安についても同様で、2018年末にかけて悲観的な報道が度々聞かれる中、投資家心理が弱気となっていることは記録に新しい出来事です。ただ、この状況については、日本の相場格言である「人の行く裏に道あり花の山」にも通づるものがあるのではないかと考えており、適切な投資タイミングを判断する好機としても判断できます。

私が好きな投資格言に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があります。投資を行うには、誰もが見向きもしておらず、将来的に大きなチャンスが期待でき...

これから長期的な投資を行う方には必読の本

本書は、すでに紹介した「投資で一番大切な20の教え」の続編的な位置づけでもありますが、こちらと合わせて読んでいいただきたい本です。続編という位置づけではあるものの、内容についてはサイクルについて手厚い内容となっています。

長期投資を行ってきた場合、必ず1度や2度はサイクルの変動を感じることはあり、暴落などの事態でも比較的冷静に判断できますが、これから長期投資を始めたいと考える初心者にとって、株価の暴落などが起きれば一生もとに戻らないのではないかと考えてしまい投資からフェードアウトしてしまう方も多いのが事実です。

ただし、本書を手にとって市場サイクルがあることとそのポイントを少しでも理解しておくだけでも長期投資の心構えとして参考になる書籍であります。また、投資で行き詰まったときなどにも読み返してみるのもおすすめです。

市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学
日本経済新聞出版社
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