SBIホールディングス株式会社第21期定時株主総会に出席

2019年6月27日(木)、ホテルオークラ東京で開催されたSBIホールディングス株式会社第21期定時株主総会に出席しました。約40分程度の株主総会の後に近況経営報告会が開催され、後者は北尾社長が考えている今後の経営ビジョンを聞くことができました。

2019年3月期の経営状況

SBIホールディングス株式会社の2019年3月期の経営状況ですが、営業収益が前期比4.3%増の3,514億円、当期利益が同12.6%増の525億円と過去最高を記録しました。

2018年度は株式相場が大きく荒れる中、他の証券会社などは純利益が減少するなど厳しい状況が目立ちましたが、同社は顧客中心主義をモットーに多くの金融サービスを提供してきたことで、グループ顧客基盤は2,520万と拡大した他、複数の金融事業の間における送客やサービス連携で相乗効果を発揮するなど顧客の利便性を追求することでサービス利用の拡大に務めたことで、株式相場の動向に左右されにくい収益構造が構築されてることが伺えます。

また、今期は創業20周年を迎え、記念配当5円を含めた年間配当金は1株あたり100円となり、連結配当性向は43.2%と過去最高額となりました。また、2018年11月~2019年1月に約194億円の自己株式取得を実施し、総還元性向は80.7%と株主還元にも積極的であります。

株主総会では会社側の議案はすべて可決

株主総会は会社側が提示した以下の議案はすべて可決となり、新たな役員の選任と挨拶が行われました。

・第1号議案 取締役12名選任の件

→取締役12名すべて賛成多数にて可決

・第2号議案 補欠監査役1名選任の件

→補欠監査役1名について賛成多数にて可決

・第3号議案 取締役に対する譲渡制限付株式の付与のための報酬決定の件

→賛成多数にて可決

特に北尾社長には引き続き経営をリードしていただき、企業価値向上に期待したいところです。また、第3号議案についても株主と価値共有により株価の長期定期な上昇を目指していただきたいと考えています。

議案の内容など詳しいことはSBIホールディングスの公式ページを御覧ください。

近況経営報告会

株主総会は早々に終え、近況経営報告会に移りました。北尾社長が100ページ以上に渡るパワーポイントのスライドを用いて、これまでの事業における取り組み状況と今後の経営ビジョンについて報告を受けました。

同社では(1)金融生態系の確率、(2)オンライン金融分野での満足度向上、(3)新産業クリエータとしてベンチャーへの貢献の3つをミッションとして事業展開を行っているとしています。

(1)金融生態系の確立

金融生態系の確立においては、証券や銀行、保険など3つの金融サービスを中核に、相乗効果と相互連携を深め、金融における生態系の構築に努めているとしています。新規顧客の獲得に加え、サービス連携を強化し他の金融サービスへの送客を行い、相互に左右しあう組織形態を構築し顧客満足度を高め相互効果を高めていくとしています。

(2)オンライン金融分野での満足度向上

顧客満足度の向上においては、SBI証券の満足度はオリコンで2019年度1位を獲得し12回連続で獲得をしています。そのほか、電話対応などにおいて複数の満足度調査で上位獲得をしています。

(3)新産業クリエータとしてベンチャーへの貢献

新産業クリエータとしてベンチャーへの貢献においては、ITとバイオ関連を中心に投資を行い、これまで2400億円を超える企業に投資を行い、累計1524社に投資したとしています。そのうち、IPOにおける新規上場とM&Aによるイグジットは248社であるとしています。

同社はオンライン金融サービスの先駆け役として、フィンテック事業についても多方面で投資を進めています。ブロックチェーンを利用した革新的な金融サービスの提供に加え、同社のみで囲い込んでサービスを行うのではなく、他の金融機関とも連携して金融サービスを提供を拡大し、同社が金融サービスの主導約となり顧客満足度の拡大と収益拡大に務めるとしています。

例えば、証券販売では地方銀行と連携して銀行窓口での紹介業務を拡大しいるほか、今後キャッシュレス決済が世界で普及していく中、サービスを限定せずに、複数の金融機関や決済サービスと連携し、ブロックチェーンを活用しスマートフォンなどを活用した個人間での送金、店頭などの決済サービスとして活用できる「MoneyTap」の展開を進めています。

全体を通じて感じたこと

その他、多くの報告がありましたが、今回の説明会で感じたのは北尾社長の先見性決断力の凄さには大変感心しました。日本の金融業界は閉鎖的で旧態依然としており、必ずしも顧客にとって利便性が高い状況とは言えない中、同社はITを活用して金融業界の課題を解決し、金融業界に革命をもたらすなど、今後も金融業界におけるフィンテックの主導役として期待していものです。

同社はグローバル視野でフィンテック分野を中心に投資を実施し、日本に持ち帰って事業を展開を進めるなど、日本の金融業界が見向きもしなかった事業を行うことでその地位を高めてきました。私としても報告の中で投資活動を行う上でも多くのヒントを得ることができました。私も投資事業を展開する中で、将来を見据えて先見性を持ってグローバル規模での投資の拡大を進めていきたいと考えております。

最後に、総会時の手土産として北尾社長の「挑戦と進化の経営 SBIグループ創業二〇年の軌跡」の書籍をいただきました。読了後当サイトにて紹介したいと思います。

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