2021年9月度の投資運用実績のご報告

2021年9月度の投資運用実績が纏まりましたので報告いたします。9月度は中国と米国の経済動向に左右された相場となりました。中国不動産大手恒大集団の問題に加え、米国の長期金利の上昇、米国債債務不履行懸念など株式相場にとって悲観的となる出来事が相次ぎました。一方で、日本では岸田氏が新総裁に専任されました。この様な状況の中、当運用実績は先月に比べややマイナスで終わりました。

2021年9月度の株式相場の振り返り

2021年9月度は、冒頭で記載したとおり、中国と米国を中心とした経済動向に振り回された1ヶ月となりました。まず、中国については、中国不動産開発大手の中国恒大集団において借入金が返済不能となる債務不履行懸念が大きく報じられ、これらを組み入れている金融商品の価格が大きく下落するなど、次のリーマンショックにつながると市場は懸念しています。また、恒大集団問題に加え、中国でハイテク企業を中心に中国当局からの規制も強化され、中国においける事業環境の悪化による中国経済の鈍化につながるのではないかとの予想も出ています。

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米国については、FRBが金融緩和政策の縮小(テーパリング)を先月正式に表明し、9月に入り長期金利が上昇したことで、ナスダック市場に上場している銘柄を中心としたハイテク株を売る動きが加速しました。長期金利が上昇すると、ハイテク株投資のようにリスクをさほど負わなくても高い利益を得ることが期待できるため、ハイテク株から資金が逃避する要因となり、株価の下落要因に繋がります。

また、米国債の債務不履行懸念問題も浮上していることも米国株式市場にも影響を及ぼしており、ハイテク銘柄のみならず、景気敏感株を中心に売りも見られました。

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日経平均株価の株価推移

2021年9月度の日経平均株価の終値は、2万9,452円66銭で取引を終えました。先月に比べ4.62%上昇しました。9月中旬に一菅首相の退任を報じられた流れを引き継ぎいたことで上昇が続き一時3万円台を回復しましたが、中国や米国市場の影響を受けて中旬より下落基調となり結果として3万円台を下回って取引を終えました。

ダウ工業株30種平均株価の株価推移

米国のダウ工業株30種平均株価は、3万3843ドル92セントで取引を終えました。先月に比べ4.48%下落して終えました。前述の通り中国市場の影響や長期金利の上昇に加え、米国債の債務不履行懸念が浮上したことで、株式は売られる展開となりました。

ナスダック総合指数の株価推移

S&P500指数の株価推移

ハイテク銘柄が多いナスダック総合指数の終値は1万4448.58ポイントで終え、先月に比べ5.61%下落しました。S&P500指数は4307.54ポイントで終え、先月に比べ4.99%下落しました。

保有銘柄一覧

2021年9月度の保有銘柄は、Microsoft(MSFT)を中心に10銘柄で運用しています。米国と中国市場は株価が下落局面ではありましたが、新規投資については見送りました。恒大集団による金融市場への影響が不透明な状況が続き、さらなる下落を予想しているためです。

保有割合としては、9月度の下落が大きかった香港市場に上場している銘柄を中心に、株価下落の影響で割合が1%ほど下がりましたが、その他、追加投資なども見合わせたため、割合の大きな変動はありません。

投資先業種

2021年9月度の投資先の業種は、情報通信業が40%、電子機器が21%、金融が18%と続いています。ハイテク銘柄の下落の影響で先月に比べ電子機器の割合が1%下落していますが、それ以外は前述の通り新規投資や追加投資、売却は行いませんでしたので大きな変動はありません。

投資運用実績

2021年9月度の投資運用実績は23%となりました。米国株と中国株を中心に運用していますが、中国株の下落が大きかったことに加え、米国株も軟調であったもあり先月に比べ3%運用成績が低下しました。

世界的に株式市場が不安定な状況となる中、今年は最低でも運用実績は20%を維持したい考えではありますが、株価が下落したタイミングで可能な限り安値で投資できるよう、投資先案件の調査、選定を進め、さらなる運用実績の向上に努めます。