2022年5月度投資運用実績の報告

2022年5月度の投資運用実績が纏まりましたので報告します。5月度も引き続きロシアによるウクライナ侵攻による世界経済への影響が及んできており世界的に物価が上昇しています。また、米国においてFRBがによる金利の引き上げなど、懸念事項が多く山積する中、株式市場にとって厳しい状況が尚続いています。当運用成績においても先月に比べやや軟調な結果となりました。
2022年5月度の株式相場の振り返り
2022年5月度も引き続きロシアによるウクライナ侵攻が続く中、その影響が実経済へも少しずつ出始めています。国内でも燃料だけではなく食料品などありとあらゆる物の値段が少しずつ値上がりが始まっています。また、米国ではFRBによる金利の引き上げなども重なりインフレが長期化するとの懸念から世界的に大きく株価が売られています。
一方で、中国上海で新型コロナウイルスの感染症拡大により都市封鎖を実施していましたが、2022年6月から解除を行うとのことで世界的な物流などの正常化されるとの期待から株価も持ち直す場面も見られました。
また、為替も円対米ドルにおいては一時130ドルを突破しましたが、その後はやや円高となり5月31日の終値は1ドル127円74ドルで終了しています。
日経平均株価の株価推移
このような状況から、2022年5月の日経平均株価の終値は2万7279円80銭で取引を終えました。先月に比べ1.5%上昇しました。日本株においては米国株に比べて堅調な動きとなりました。上海の都市封鎖の解除による経済正常化への期待や円安による製造業への業績改善、引き続き日銀が金融緩和を継続することなどが影響しています。
ダウ工業株30種平均株価の推移
米国のダウ工業株30種平均株価の5月の終値は、3万2,990ドル12セントで取引を終えました。先月に比べ横ばいとなりました。ロシアのウクライナ侵攻や金融引締などインフレ懸念から米国株は大きく売られ、一時3万1000ドル台まで下落しましたが、底値を狙った買いの他、上海の都市封鎖解除による経済正常化期待などでやや持ち直した形となりました。
ナスダック総合指数の株価推移
S&P500指数の株価推移
ハイテク銘柄が多いナスダック総合指数は1万2081.39ポイントで取引を終えました。特に金利上昇の影響を受けやすハイテク銘柄が多いことから一時は11,000ポイント近くまで下落する場面も見られました。S&P500指数は4132.15ポイントで取引を終えました。
保有銘柄一覧
2022年5月度の保有銘柄はMicrosoft(MSFT)を中心に11銘柄保有しています。5月度も引き続き新規投資および追加投資については見送りました。株安が続いている状況ではありますが、乱高下が激しい状況が続いており、適切な投資タイミングの判断が難しい状況となっていることが理由として挙げられます。引き続き市場の動向を注視し適切な投資タイミングを伺っていきたいと思います。
投資先業種
2022年5月度の投資先の業種は、情報通信業が38%、電子機器が25%、金融が17%、半導体が13%と続いています。前述した通り、新規投資および追加投資、売却ともに有りませんので、投資先業種の割合に大きな変更はありません。
投資運用実績
2022年5月度の投資運用実績は、先月に比べ2%下落し28%となりました。米国のナスダック上場銘柄においては大きな下落が見られましたが、為替が耐米ドルで引き続き円安に推移していることに加え、中国株において、中国の景気回復策などが発表されたことで、株価が少しずつ回復傾向となっていることから、米国ハイテク銘柄の下落をやや補う形となりました。