2022年9月投資運用実績の報告

2022年9月度の投資運用実績が纏まりましたので報告いたします。9月度も引き続き米国市場を中心に米FRBによる利上げ継続により市場の動揺が収まらず株式が大きく売られる展開が続きました。日本では過度な円安に対して24年ぶりに為替介入を行ったほか、英国市場では経済政策が逆にポンド安を招く結果となるなど世界の金融市場は大荒れとなりました。この結果当投資運用成績も先月に比べ低下して終えました。
2022年9月の株式相場の振り返り
2022年9月度は、世界的に金融市場は大荒れな展開となりました。先月の8月に一旦利上げ後退の期待が市場で高まったものの、再び利上げ継続を示唆したパウエル議長に市場が失望し株式が大きく売られる展開となりました。9月度もその流れを継続し株式が大きく売られたほか、早くも景気後退を織り込んだ相場となっています。
米国のハイテク企業では雇用において新規採用を中断する企業も増えている他、米国の求人数の伸びも鈍化しており、事業会社も景気後退に備え守りの姿勢を固め始めているのも事実です。

日本では、FRBの利上げ継続から引き続き円を売ってドルを買う動きが続いており、1ドル145円台を着けると、日銀は24年ぶりに為替介入に踏み切り、その額は約2兆8,000円であることを財務省が発表しました。為替介入後は、1ドル142円前後で推移していましたが、9月下旬には再び144円台を着けるなど、為替介入の持続性は疑問視する声も多いです。

英国では、トラス政権が減税や国債増発を打ち出すなど経済政策を発表しましたが、これが逆に市場を動揺させる結果を招き、外国為替市場ではポンド対米ドルに対して1ドル1ポンド台を着けるなどポンド安が進行しました。


この様な状況から、2022年9月度の日経平均株価の終値は、2万5937円21銭で取引を終え、先月に比べ8.3%下落しました。

米国のダウ工業株30種平均株価の終値は、2万8,725ドル51セントで取引を終え、先月に比べ9.7%下落しました。


ハイテク銘柄が多いナスダック総合指数は10575.52ポイントで終え、先月に比べ11.7%下落、S&P500指数は3585.62ポイントで終え、先月に比べ10.3%下落となりました。
保有銘柄一覧

2022年9月度の保有銘柄は、Microsoft(MSFT)を中心に7銘柄を保有しています。株式相場の落ち着きが見えない中、新規投資は見送りましたので、先月と保有数や割合は変化ありません。
投資先業種

2022年9月度の投資先業種は、情報通信が37%、電子機器が24%、金融が18%、半導体が13%と続いています。前述の通り、大きな銘柄の追加や削除はありませんので先月と同様の内容となっています。
投資運用成績

2022年9月度の投資運用成績は、先月に比べ6%下落し27%となりました。世界的に金融市場の動揺が広がっている中、保有しているあらゆる銘柄が売られたことにより、評価額が減少となったことが起因しています。株式の追加購入については検討しているものの、市場の動揺が収まらない状況であることを考えると、暫くは守りの姿勢を維持していきたいと考えています。