2022年12月はサンタクロースラリーはやって来ない?米FRB利上げ継続、日銀の大規模金融緩和を修正

2022年も終盤となりつつありますが、今年の株式相場は乱高下が激しい1年となりました。年末となるこの時期においては株式相場は上昇しやすい傾向がありますが、今年はその気配はなく、米FRBの利上げ継続や、日銀の突然の大規模緩和修正を発表したことで、2022年12月はサンタクロースラリーはやって来ず株価は下落して終了する可能性が濃厚となりつつあります。

2022年の株式相場は波乱の一年に

2022年も終盤になってきていますが、ことしは世界的に株式相場が大きく乱高下する1年でありました。そもそも世界的にも大きな出来事が相次いだこともありますが、一番大きな要因としては米FRBによる利上げ継続にあります。

2022年1月に入って、これまでコロナ禍の経済回復を織り込んで上昇を続けていましたが、株価が大きく売られる動きが加速し始め、私は今年1年は株式市場にとって大変厳しい1年になると予想していましたが、まさに波乱の一年となりました。

米FRBは利上げ継続、日銀は突然大規模金融緩和の修正を発表

米FRB利上げにより、企業が資金を調達し設備投資がしづらくなることから、景気鈍化の懸念から株式が売られ安くなったことに加え、ロシアによるウクライナ侵攻、コロナ禍からの経済回復による急激な需要拡大で物価が世界的に上昇し、景気悪化をより現実にしつつある状況となっています。

米国の情報通信業を中心としたハイテク企業においては、コロナ禍で人員確保を増やしコロナ禍からの回復して以降、人員過剰となり人員削減を進めています。

このような状況から、利上げ継続について利上げ幅の縮小や利下げなどを期待して株式市場は徐々に買い戻しに入っていましたが、12月に入り、FRBのパウエル議長は利上げ幅を従来の0.75%から0.5%に縮小する意向を示したものの、利上げ継続はつづける方針を堅持すると表明したことから、株式市場は失望し株価が再度売られる動きが加速しています。

さらに、日本国内では、これまで日銀の黒田総裁は、金融緩和を維持する方針を維持し、日米間で金利差が大きく拡大したことから為替が対米ドルで円安に進んでいる要因ではありますが、12月22日に突然、大規模金融緩和を修正する方針を発表し、日米の金利差が縮小することから為替が一気に円高となり1ドル130円台まで上昇、日本株も大きく売られる展開となりました。

2022年12月はサンタクロースラリーは無しか?

過去2年間の米ダウ工業株30種平均株価の推移。2022年にはいって株価は乱高下し下落傾向に。

年末になると、多くの場合は株価が上昇する傾向にあり、市場では「サンタクロースラリー」と呼ばれたりします。その要因としては、多くの企業が年末商戦で利益が期待できること、多くの企業が12月に配当金を支払うことから、その資金での再投資などが考えられます。

一方で、投資家において節税目的による損益通算などで、運用成績が振るわない銘柄を売却する動きも加速しやすい時期でもあります。

2022年は通年で株価が下落し続けていること、年末というこの時期に株式相場にとってマイナスとなる報道が入ってきており、株式が買いづらい状況にあるのは事実です。また、今年は多くの投資家が損失を出している状況を考えると、このタイミングで損切りを行い、損益通算して節税したいという思惑が強いことも予想されます。

そのため、今年の年末の株高については大きな期待はしづらい状況であり、来年以降景気鈍化が現実となりFRBが利上げ幅のさらなる縮小および金融緩和を実施し、株価が買い戻される状況を待つことになりそうです。

この記事を書いた人

私は投資家として国内、米国、中国株式を中心に運用を行っています。また、新たに法人を設立し、新規事業の開業準備を進めています。