インターネット事業終了に伴う約7年間の事業活動の振り返り及び反省点

当社公式サイトにてお伝えしております通り、現法人で展開している事業につきまして2022年12月末で終了する運びとなりました。来年以降は別法人を設立し、金融に関連する事業を立ち上げたいと考えております。今回約7年間の事業活動の振り返りと反省点をまとめました。

事業終了の経緯

当社の公式サイトでお伝えしておりますが、現法人で行っております全事業を2022年12月末を持って終了いたします。

今回の事業終了の経緯ですが、2022年11月29日のブログでお伝えしていますが、これまでの当社の主力事業であるWEB媒体事業を売却したことにあります。これまで当方が実施していた株式投資について、ここで得た知見をより多くの方にお伝えすべく株式投資に特化したサイト運営を始めたのが当社の事業開始のきっかけとなりました。

当時は、日銀が物価上昇2%を目標に、貯蓄から投資へと政府が旗を振る中、少額投資非課税制度(NISA)の制度設定など、より多くの方が投資に関心を持つ状況となり、当社のサイトもより多くの方にご利用いただくことができました。

売却した経緯など詳細は2022年11月29日のブログを参照願いたいですが、Googleの検索エンジンにおいて、検索結果への記載基準が厳しくなり、検索結果からの集客が難しくなってきたことや、個人情報保護の強化で、WEB閲覧ソフトにおける情報追跡ができなくなり、訪問者に最適な広告記載や広告経由での注文の取次追跡が難しくなり収益が減少していたことにあります。

また、個人的な理由も起因しており、株式投資と同じく利益が出ているうちに(赤字になる前に)売却し利益を早期に得たかったこと、インターネット事業の継続に意欲が無くなってきたこと、一旦終了して新たな事業をはじめてみたかったという理由もあります。

収益多角化模索も焼け石に水の状態

インターネット事業は黒字はなんとか維持していたものの、収益力が低下する中で、収益力を回復するため、当然ながら新たなインターネット事業を提供するなど多角化も進めました。

WEBサイト製作サービス

一つは、WEBサイトの構築経験を生かして、WEBサイト製作サービスです。こちらについては受託事業となるわけですが、営業力が収益に左右される事業となり、WEBサイトが作れるだけでは事業として進めることはできません。

しかしながら、こちらの事業についてもこれまでの人脈や商工会議所などを通じて顧客開拓を進めましたが、相談は受けるものの、受注できる件数は極わずかにとどまりました。顧客からの相談を聞くと、前述したとおりGoogleの検索エンジン結果に表示される基準が厳しくなっていることから、サイトを立ち上げても顧客獲得が難しい状況で高いお金を負担してサイトだけ製作するという状況になりかねず、受注し制作後納品しても本当に顧客の利益に繋げられるのか難しい状況であることを実感させられました。

これが10年前など一昔前であれば、WEBサイトを作れば顧客流入は比較的容易であったため、仕事の依頼は多くあったことも予想されますが、WEBサイトの製作も安価なツールの登場などで誰でも作れる状況となっていることや、事業者の参入が容易なことから、競合が激化している状況であり、事業仲介サイトを通じて受注拡大を狙うも、価格競争となり、結果として割に合わない事業となっていったのも事実です。

更に、WEBサイト製作サービスの大きな問題点としては営業についても大きな課題を抱えていました。当方は一人で黙々と作業をするタイプの人間で、友人や外部の人脈も少ないことも起因して、顧客獲得は大変難しい状況でありました。そのため、営業担当者を雇うなどしましたが、これも効果が微々たるものでした。WEBサイトは今では星の数だけあり、多くの事業者と競合が激しい中、ひたすら営業を続けないとサービスが提供できないとなれば、将来どこかで限界が来ることが目に見えてきている状況でありました。

サイト製作については、フリーランスを雇うことで外注し、当社は顧客から支払う料金から外注費用を差引、その利鞘を得るという収益モデルを考えていましたが、フリーランスの獲得は比較的容易でありましたが、人物により技術力に差が激しいことや、顧客との板挟みとなること、競合激化で低価格勝負となり多くの利鞘が見込めないことなど、反って問題を増やしているという状況となり、継続的な事業は難しいと判断し、2022年12月末でサポート業務を除き、サービスを終了する判断を下しました。

海外向けインターネット通販

その他、為替が円安基調にあることなどを踏まえ、海外向けのインターネット通販事業にも手を出しました。こちらについては、今後の訪日外国人の増加を見据えて日本国内で利用可能な携帯電話のSIMをカードの販売に乗り出しました。海外で人気なアニメやトレカ関連なども考えましたが、競合が多いため一旦は見送り競合が少ない分野で挑戦をしてみました。

ただ、こちらは単価が高い商品では無いため、薄利多売となります。送料を入れるとある程度の金額となる他、コロナの影響で発送状況が制限される中、発送地域によっては高速で安価な国際発送が利用できず、やや送料が高い発送方法を利用せざる得ない状況もしばしばあり、結果としてこちらの持ち出しとなってしまうこともしばしばありました。

また、訪日外国人の来日は増加しているものの、私が想定していた程、対象商品の需要は少なく、外国にも同じようにSIMカードの販売をしている業者もおり、そちらは大変安価に提供していたことからこちらの価格は購入者にとってはやや高く見えてしまうこともありました。

さらに、売上金を日本の銀行へ外貨で受け取る場合の送金手数料も日本円にすると数千円レベルとなるため、こちらも回数を重ねると手数料だけで収益を減らすことにつながり、利益を確保するのは難しい状況であったのも事実で、こちらも継続的な事業としては見送る判断を行いました。

今回の事業の反省点

今回の事業の反省点は色々ありますが、一言でお伝えすると、曖昧な実績で見通しが無いまま思いつきで事業を開始したことにあることだと考えています。株式投資で言えば、企業のこれまでの経営実績などを確認しないまま、明日株価が上がるか下がるかわからない状況で投資していることと同じことをしていたということです。

いくら素晴らしいアイデアをもって起業したとしても、そのアイデアで考えた商品やサービスについて需要がなければ事業として成り立ちません。もちろん、たまたま当たることもあるかと思いますが、その確率は大変低いものと考えられます。

投資サイトの運営についても、私の思いつきで始めた事業ではありますが、たまたま投資の関心が高まった時期であったため、なんとか黒字を維持できていましたが、WEB媒体については検索エンジンの動向に左右されることから、その対策についての知識も曖昧な状況で進めていたことも反省点としてあります。

WEBサイト製作についても、これも思いつきではじめ、既に製作について各方面から相談や依頼などがあり、事業として見通しがある状況で始めたわけではありませんでした。また、競合他社の状況に関する調査もなく、仲介サイトを使えばなんとか獲得できると甘い見通しであったことや、顧客獲得についての手法について全く確立していない状況でサービスを開始したことも反省点としてあります。

実際に事業を始めるには、今実施しようとしている事業において、自分自身で実績が確率されていることに加え、現時点で既に事業として継続できる見通しがあるかということはしっかりと吟味する必要があります。例えば、WEBサイト製作であれば、事業開始前に既に事業会社で高い経験を積み、周囲から製作相談や依頼がある状況で、人脈も広く顧客獲得に関しても卓越した手法を保有している、また、技術的な問題などについても熟知しており、事業としてしっかりとした基礎が構築できている状況でなければなりません。

飲食店なども同じであると考えています。私は飲食店は実施したことも無いですし、今後も実施するつもりはありませんが、独学でやって成功する方もいらっしゃいますが、多くは有名店などで修行を行い、確実な実績を積み、多くの顧客からも高い評価を得て状態で店を開業しなければ、継続してやっていくことは厳しくなることが考えられます。

インターネット事業については売却及びサービス終了することを決定しましたが、最終決算においても黒字で債務も完済してきれいな形で事業を終えることができました。一方で、株式を中心とする投資事業については引き続き継続し、当ブログについても不定期ではありますが更新を行う予定です。来年以降は今回のインターネット事業での反省点を踏まえ、長年考えていた金融関連の事業を投資事業と融合した形で新たな事業を別法人を立ち上げてサービス展開を考えています。

この記事を書いた人

私は投資家として国内、米国、中国株式を中心に運用を行っています。また、新たに法人を設立し、新規事業の開業準備を進めています。